8月16日に、「松本道弘の映画道場」が開催されました。
8月15日の終戦記念日にちなみ、英語の達人・松本道弘先生が題材として選んだ映画が『ニュールンベルグ裁判』です。
なぜ、松本先生がこの映画を選んだのか? と言うと、
日本人として、ぜひ知っておいてもらいたい歴史の一つだから。
ニュールンベルグ裁判とは、大東亜戦争(第二次世界大戦)後に、敗戦国ドイツで行われた国際軍事裁判です。この裁判をひな型にして、数か月後に日本で行われたのが「東京裁判(極東軍事裁判)」でした。
そして日本はGHQに占領されて以来、「敗戦国」として、自国に対してネガティブなイメージを刷り込まれ続けてきたのです。
では、同じ敗戦国だったドイツは一体、どのように戦ったのか?
その史実を映画化した問題作が、この『ニュールンベルグ裁判』です。
鑑賞後、松本先生から与えられた議題は、
「もし、あなたがドイツ側の弁護士ならどのように弁護する?
さぁ! 自分の言葉で語るんだ!」
こうした” 問い “についていろんな立場から物事を考え、真剣に考えて議論することは、ものすごい思考訓練になります。単に本や動画から知識を覚えるだけでは決して得ることができない「本当の賢さ」が身につくんですね。
人はどうしても一側面だけに心を奪われて、物事の” 白黒 “を判断してしまいがち。
ですが、両方の立場に立ってみないと真実は見えてこないものです。
相手の立場にたって物事を見てみると、
まったく別の出来事かと思うほどに、違った世界が見えるものだからです。
この世界大戦においても、戦勝国側が見ていた世界と、
敗戦国側に見えていた世界は、きっと別物でしょう。
グループワークを通して、
戦勝国が敗戦国を裁く矛盾を感じたある受講生さんからは、
「人が人を裁くことは、
ほんとうの意味ではできないのでは、
と思いました」(K.Wさん)
といった感想をいただきました。
5時間にわたる白熱の授業の感想は?
受講生さんからいただいた感想をご紹介します。
●映画を観ながら、英語・理論・歴史の3つを
同時に学ばせていただけました! (高田操さん)
●日本人であるのに、日本の歴史について
全く知らない自分に気づくことができました。(T.Oさん)
●英語の先にある、思想・定義・国際情勢などにお話が広がり、
とてもよい刺激をいただきました。 (Y.Fさん)
●感情とロジック、両方を兼ね備え、世の中のことを
自分事として関心を持って見ていこうと思いました。(S.Nさん)
●日本人が誇りを持てるような世の中に
していきたいと感じました。 (S.Hさん)



ご興味がわいた方は、ぜひ一度ご参加してみてください!